代数的トポロジーに限らず, とりあえず誰でも知っていなければならない関数は多項式だろう。
多項式を繋ぎ合せた関数を spline という。
最も基本的なのは閉区間 \([a,b]\) 上定義された spline である。 区分的に多項式になっているということは, 定義域の分割が定まっていることになる。
通常は 凸多面体のような, 組み合せ論的構造を持つ領域を定義域として考えるようである。
トポロジーとの関係では, torus の作用を持つ多様体の equivariant cohomology を調べるとき, GKM theory
として現れる。 また 超平面配置とも関係がある。Schenck の [Sch14] や DiPasquale の [DiP17] など。
これらのことについては, Tymoczko の幾何学とトポロジーのための spline の解説 [Tym16] を見るとよい。
\(\R \) や \(\bbC \) に値を持つ連続関数全体は環になる。 定義域がコンパクトならば単位元を持つ。 \(C^{*}\)-algebra の基本的な例である。
- algebra of continuous functions
連続関数に関係した問題として, Hilbert の問題13がある。
3変数の連続関数が2変数連続関数の superposition により表されるか, という問題であるが, Kolmogorov
[Kol57] により \([0,1]^{n}\) 上の関数に対して解決されている。 その compact metric space への一般化が Ostrand
[Ost65] により得られている。 これらの結果に関連して Sternfeld [Ste89] が basic family of functions
という概念を導入している。
- basic family of continuous functions
他に興味深い関数の例として以下のものがある。
References
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[DiP17]
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Michael DiPasquale. “Generalized splines and graphic arrangements”.
In: J. Algebraic Combin. 45.1 (2017), pp. 171–189. arXiv:
1606.03091. url: https://doi.org/10.1007/s10801-016-0704-8.
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[Kol57]
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A. N. Kolmogorov. “On the representation of continuous functions
of many variables by superposition of continuous functions of one
variable and addition”. In: Dokl. Akad. Nauk SSSR 114 (1957),
pp. 953–956.
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[Ost65]
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Phillip A. Ostrand. “Dimension of metric spaces and Hilbert’s
problem \(13\)”. In: Bull. Amer. Math. Soc. 71 (1965), pp. 619–622. url:
https://doi.org/10.1090/S0002-9904-1965-11363-5.
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[Sch14]
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Hal Schenck. “Splines on the Alfeld split of a simplex and type A
root systems”. In: J. Approx. Theory 182 (2014), pp. 1–6. arXiv:
1402.6924. url: https://doi.org/10.1016/j.jat.2014.02.005.
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[Ste89]
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Yaki Sternfeld. “Hilbert’s 13th problem and dimension”. In:
Geometric aspects of functional analysis (1987–88). Vol. 1376.
Lecture Notes in Math. Springer, Berlin, 1989, pp. 1–49. url:
https://doi.org/10.1007/BFb0090047.
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[Tym16]
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Julianna Tymoczko. “Splines in geometry and topology”. In: Comput.
Aided Geom. Design 45 (2016), pp. 32–47. arXiv: 1511.07555. url:
https://doi.org/10.1016/j.cagd.2015.11.006.
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